ウクライナ当局が捕虜にしたロシア兵が、「ここにはファシストもネオナチもいなかった」と訴えました。
ロシア兵捕虜:「ギリギリまでロシア国内での野外演習だと言われていました。私たちはだまされて来たんです」
並んで会見をするのは、ウクライナで捕らえられたロシア軍の捕虜。
ロシア兵捕虜:「私たち皆自発的にここにいます。そして世界に真実を伝えたい!」
自発的に語るという前置きのなか、ロシア兵から出てきた言葉は意外なものでした。
ロシア兵捕虜:「ここには『ファシスト』も『ネオナチ』もいませんでした。私は死ぬところだったんですよ、大統領!あなたは間違っている!これはあなたの責任です!プーチン大統領、もう終わらせるべきです!」
ロシア兵から出た「反戦」と「反プーチン」の声。
ロシア国内でも・・・。
CNNによると、ロシア国営の「第1チャンネル」生放送中に女性が乱入。映像はすぐに切り替えられましたが・・・。世界に配信されることも想定してか「ロシア人は戦争に反対」と英語でも。
ロシアメデイアによると、女性は放送局で働いていて、すぐに警察が拘束。事前にSNSでもメッセージを残していました。
拘束された女性のものとみられるメッセージ動画:「ウクライナで起きていることは犯罪です。ロシアが侵略者の国になる。その責任はプーチンにあります」
ただ、映像をよく確認すると女性が、突然の乱入を行ったにもかかわらず、女性キャスターやカメラマンも含めて一切、動じる様子がないようにみえます。周りのスタッフも同意のうえだったのでしょうか。
このニュースが世界を駆け巡ると、様々な反応が。
アメリカの大統領候補としても、度々名前が上がったサンダース議員は。
バーニー・サンダース議員のツイッターから:「これは信じられないほど勇気のある行動です」
苦しい戦況下のゼレンスキー大統領にも伝わりました。
ウクライナ、ゼレンスキー大統領:「ロシア国営テレビのニュース番組に乱入した女性に、私は個人的にお礼を言いたいです。感謝しています!」
ウクライナ侵攻を巡り、報道規制やデモの取り締まりを強化するプーチン政権。
メッセージやスローガンを書かない「白紙」を掲げての抗議行動ですが、それでも連行されます。
海外メディアによると、ロシア国内では13日も各地で抗議のデモが行われ、817人が拘束されました。
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